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コンサルタントコラム

2015年2月4日

◆ セミナー効果を“2倍”にする方法 ◆


仕事柄と自己研鑽のためセミナーに参加することが多い。

その中でも、「グループディスカッション」を取り入れているセミナーを受講
するようにしている。

偶然によってもたらされる他社参加者との出会い。
そこから得られる多くの学び。
それらは一時のものにとどまらず、その後の仕事や人生に繋がることがよく
あるからだ。

先日のセミナーで知り合った川崎さん(仮名)もその一人。

「初めまして。組織人事を専門としたコンサルタントをしております、四宮と
 申します」
「化学メーカーで人事をしております、川崎と申します」

紺系のスーツをスマートに着こなす、爽やかな表情が魅力的な川崎さん。
中堅化学メーカーで、社内研修の講師や採用の責任者を務めているそうだ。

そのセミナーでお会いしてから3ヶ月後。
川崎さんから「社内研修について相談に乗ってほしい」とご連絡を頂いた。
突然のことで驚いたが、せっかくのご縁を無駄にするわけにはいかない。
私は早速川崎さんの勤める会社へ伺った。

「いやぁ四宮さん。本日はお忙しい中ありがとうございます!」
「こちらこそ、お招き頂きありがとうございます」

屈託のない川崎さんの笑顔は、初対面のときと変わらぬ爽やかさがあった。
川崎さんの人柄の良さがしのばれる。

「先日のセミナーではお世話になりました。実はそのときのグループディスカッ
 ションで四宮さんがお話しされていたことをずっと覚えていて、今も実践し
 ているんですよ」

はて、私は川崎さんに対し、どんなことを話しただろうか…?
普段はコンサルタントとして進行・介入する立場にあるので、アドバイスする
ことも意識しているが、いち参加者である時は、あえて場を先導することをし
ないようにしている。記憶をたどっていると、川崎さんが「私の話」を繰り返
した。

『これからの時代は個人ではなく、チームで結果を出す時代』
『チームとグループは違う。チームには目標があり、グループには目標がない』
『チームとして機能するためには、まずは目標を共有することが最も大切』

そうだ。ちょうど「企業の成長に必要なもの」をテーマとしていた時に、私は
そのようなことを話していた。

「あの日から人事部メンバーと目標を共有するために、報連相を徹底して定期
 的に個人面談を設けたんです。朝礼においても、目標の進捗確認などを適宜
 行うようになりました」

「もちろん部下と面談を行うときは、四宮さんと一緒に学んだ『コーチング』
 もしっかり意識していますよ!」

川崎さんの笑顔に、私は学ぶ機会を活かせる人とそうでない人の違いを見た。
重要なのは「素直さ」である。

『そんな簡単に上手くいくわけがないだろう』
『他の先生からも同じようなことを聞いたぞ』
『もっと効率の良いやり方があるはずだ』

参加する立場の人間がこのようなスタンスでは、どんなに優れたセミナーでも
無駄になってしまう。聞く側には常に「素直さ」が求められるのだ。

実際にどのような場面で使えるだろうかと想像する素直さ。
聞いた内容を活かせているだろうかと振り返られる素直さ。
まずはやってみようと思う素直さ。

その点、川崎さんは素晴らしかった。
講師の話はもちろん、いち参加者である私の声も聞き漏らさず、躊躇うことな
く自身の仕事に活かしている。

講師の内容を活かして100%。参加者の声も活かして200%。
誰からも学ぼうとする姿勢を持つだけで、通常のセミナーの2倍の効果を得る
ことができる。

私は川崎さんと同じグループで参加できたことを嬉しく思った。

図らずも年齢を重ねるごとに頑なな姿勢になってしまっている我が身を振り返
り、今度は私が川崎さんから新たな学びを得ることができた。

株式会社フェイス総合研究所 上席執行役員 四宮 敬仁