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コンサルタントコラム

2015年2月18日

◆ “常識人”が指示待ち文化を作る ◆


「さて、来年度の自社セミナーですが、まずは“現代の人事評価制度”を
 テーマに、1時間ほどの講演を考えています」

私の先輩にあたるAさんの声が、壁と天井に響き渡ります。

ここは社内の会議室。
今日は企画部メンバーの4人で『来年度セミナー計画』の打ち合わせをして
います。

「…以上です。質問がある方は?」

発表を終えたAさんは、周囲のメンバーに視線を落とします。
それを待っていたかのように、企画部責任者であるBさんが言いました。

「テーマは良いと思うのだけれど、これは経営者向けのセミナーだよね?今か
 ら経営者を集客するとなると、けっこう大変じゃない?」

これに広告担当であるCさんが、被さるように意見を出します。

「確かに難しいですね。でもDMの配信作業を、外部に委託すれば可能かもしれ
 ませんよ。何社か当たってみましょうか」

先輩・上司の3人が次々と意見を繰り出すので、
私は黙々とノートパソコンで議事録を打ち込んでいました。

(私は会話に混ざらない方がいいかな…)

すると、隣に座っていたCさんが私の肩を小突き、小声で言いました。
「上野さんも何か発言しないと。“傍観者”のままでいちゃダメだよ」

“傍観者”と聞き、私はハッと気づかされました。

当社が提供する「フォロワーシップ」研修。
そのテキストにはこう記されています。

『傍観者:自らの意思を持たず、全体に流され付和雷同する。』

邪魔にはならないけれど、あえて自ら行動も起こさない。“傍観者”は一見
無害な存在に思えますが、実は周囲に悪影響を与えています。

そう。全体に流されるということは、「言われなければ何もしない」という
こと。

─上司の指示がないと動こうとしない。
─問題が発生した際、自らのアイデアで解決しようとしない。
─会議では発言が少ないにも関わらず、会議終了後に不満を漏らす。

このような行動が一つひとつ積み重なると、やがて企業に「指示待ち」の文化
がはびこってしまうのです。

これを未然に防ぐにはどうすれば良いか。
それは社員の一人ひとりが、「私ごときが出しゃばっては…」という意識を失
くすこと。

“傍観者”になりかけている人は、往々にして下記のような心境のはずです。

「何も言わない私は“謙虚な人間”だな」
「自分は立場をわきまえた“常識人”だな」
「どんな意見でも素直に受け入れる私は“優等生”だな」

このような心境の社員が増えれば、会社の発展は望めません。
これについては、皆さんも重々お分かりいただけるかと思います。

企業が同じビジネスモデルで、安定的に利益を得られる時代は終わりました。
今は経営に“変化”が求められる時代です。

そんなスピーディな対応が求められる時代に、
“傍観者”たちは必ず経営者の足を引っ張ります。

「うちの会社にも“傍観者”がいるかもしれない…」
もしお心当たりがあれば、一度当社の「フォロワーシップ」研修をご検討頂い
てみてはいかがでしょうか。

株式会社フェイス総合研究所 上野 涼