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コンサルタントコラム

2015年2月25日

◆ 「経営者の右腕」になるための3つのポイント ◆


関東にて介護施設を12施設展開しているA社。
研修実施に向け、担当者と打ち合わせを重ね、最終の打ち合わせの席にトップ
である高田理事長(仮名)も同席いただき、お話を伺う機会をいただきました。

「当社も10施設以上運営しておりますが、新しい施設を建ち上げる度に私は
 恐怖を感じます。ご利用者は集まるだろうか。人は採れるだろうか。用具は
 足りるだろうか。考えるだけで毎日うなされています」

でも昨夜こう思ったのです。と、高田理事長が続けます。

「深夜、急に目が覚めました。まだこんな時間かと時計を見て、ふとこう思っ
 たのです。『いま自分が休息をとっているこの瞬間、職員は寝ずに頑張って
 くれている。彼らがいるからこそ、自分は生活できている』と」
「この瞬間を迎えられることが奇跡なんです。現場の職員には本当に感謝して
 います」

高田理事長はそう微笑みながらおっしゃいました。
「これが経営者の見ている世界なんだ」そう思いました。

事業の成功を誰よりも願い、お客様の幸せを敏感に察知し、従業員の働きぶり
を労う。

だからこそ、経営者は多くの課題に日々頭を抱えているはずです。
営業・採用・納品・広報…経営に関わる全ての事について、経営者は常に神経
をとがらせています。しかし組織が大きくなれば一人ではやり切れません。
だから人を募り、共に同じ方向を向いて歩いてくれる仲間を求めています。

しかし人は自分と異なります。
「そうじゃないのに…」「なんでわかってくれないんだろう」
そう思うからこそ口酸っぱくなったり、ワンマンになってしまう経営者もいま
す。

夜も眠れなくなるほど自社で起こるすべてのことを「自分事」として捉え、
決して慢心しない心構えを持つからこその心配や不安。それが良くない方に
作用しています。同じ方向を向いているはずなのに、表に見えていることと
実際の想い、経営者と現場にある隔たりをこの時強く感じました。

この課題に対して私たちは幹部はじめ、組織で働く一人ひとりが「経営視点」
を持つことで、隔たりを解消できると考えています。

経営視点とは、つまり「経営者の立場に立って考えてみること」。
わかりやすいフレームとして、3つの視点があります。

1)現状:「今、会社はどのような状況なのだろうか」
2)ありたい姿:「これから会社はどうなっていくのがいいのだろうか」
3)上記の間にあるギャップ:「実現のために何ができるだろうか」

この視点を持ち日々の業務に臨み改善を繰り返し、高みを目指すことがすなわ
ち経営視点に立って考え行動することにつながります。

打ち合わせの後、入り口まで見送ってくださる担当者の方は、最後にこう言っ
ていました。

「理事長から見ればまだまだ力不足なのかもしれません。でも想いは同じなん
 です。だから外部の方の力を借りながら、理事長の想いを実現できる組織に
 したいんです。それが私のやるべきことだと思っています」

A社には経営者の右腕となる方がいる。私もお力になれるよう全力で臨むと
同時に、自身の視点も高めていかなければいけないと改めて思いました。

株式会社フェイス総合研究所 齋藤 佑香