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コンサルタントコラム

2015年5月20日

◆ 会社の繁栄は「小さな約束」から ◆


その日、ある案件について電話で打ち合わせをするため私は社内でAさんから
の電話を待っていました。

「15時に電話しますね」

社外で仕事をしていたAさんからそう指示されていたので、私は約束の15時
まで、別の作業をしながら連絡を待ちました。

しかし、約束の時間を過ぎても、一向に電話はかかってきません。私はAさん
のことが心配になりました。

「なにかトラブルでもあったのかな…」
「体調が悪くなってしまったのだろうか…」

極端かもしれませんが、そんなことまで想像してしまいました。
さらに待ち続けること3時間。ようやくAさんから連絡がありました。

「ごめんなさい、今日は本当に連絡する時間がとれなくて。今からでも大丈夫
 ですか?」

私は打ち合わせができたことよりも、Aさんが無事で良かった…と安堵して
いました。

自社の話で恐縮ですが、Aさんは約束を必ず守る人です。書類は期日どおりに
提出しているし、時間に遅れることもまずありません。

日々の「約束」を守ることが、私のAさんに対する信頼を徐々に強くしていっ
たのだと思います。

信頼関係は職場において大切なものです。
信頼関係があるのとないのとでは、大きな差があります。

例えばAさんが普段から約束を守らない人だったら、
どうなっていたでしょうか。

「何時間も遅れて連絡してきて…」
「どうせ忘れていたのではないだろうか」
「こちらの都合を考えてくれているのだろうか」

少なからず私はAさんに対し、不満を抱いたかもしれません。

このようなケースが続いた場合、私のAさんに対する信頼度は落ちます。
私はAさんとのコミュニケーションを避けるようになるかもしれません。
必要最低限のやりとりしかしなければ、たとえ案件を進められても、最大限の
質を伴った仕事にはなりません。
そんなことになれば、お客様からの信頼も徐々に失われていき、やがてそれは、
部署の目標達成の障害となります。

このような部署が一つでもあれば、大きな問題に発展していく可能性をはらん
でいます。最初は大したことはないと思っていた体の小さな異変も、そのまま
放置しておくことで取り返しのつかない大病に発展してしまう、という話はよ
く聞かれるでしょう。小さなほころびの積み重ねが、やがて企業をむしばむ
『がん細胞』となってしまうのは恐ろしいことです。

だからこそ企業は、どの部署でもどの課においても「約束を守れる人」を育て
なければなりません。

当たり前のことかもしれませんが、企業が繁栄するにあたっては、とても大切
なことです。

「あの人はいつも『○○をする』と言ってもやろうとしない」
「いつも約束より5分は遅れてくるから」

ではなく、

「この人だったら安心だ」
「任せた仕事は必ず守ってくれる」

と思ってもらえる人を、より多く育てたいものです。

今回の体験を通じて私は、周囲のメンバーやお客様からの見られ方を振り返り
ました。そして改めて、信頼関係を築くことの難しさを実感しました。

私自身が小さな約束をコツコツと守ることで、社内のメンバーとも、そしてお
客様とも、より強固な信頼関係を築いていければと考えています。

株式会社フェイス総合研究所 齋藤 佑香