トップページ >>取組事例・実績>> コンサルタントコラム

コンサルタントコラム

2015年5月1日発行『遊報』5月号掲載

◆ 『教科書に載っていない人の育て方』 ◆
「スパイラル視点」で成長を見よ
















スパイラルとは「渦巻」「螺旋(らせん)」という意味を持つ英語であり、
螺旋とは、三次元曲線の一種で、回転しながら上昇するという曲線です。

上がったと思えば少し下がり、そしてまた上がったと思えば少し下がりを繰り
返しつつ、だんだんと上昇していくような曲線をイメージしていただければと
思います。

今回は部下育成において、この「スパイラルで見る(考える)」ことの重要性
をご紹介します。

仕事柄、多種多様な業界・業種の管理職の方と話す機会があります。すると、
ほぼ皆さん一様に似たような不満を口にされます。

「やってもやっても、なかなかメンバーが育たなくて…」
「この間も同じことを注意したばっかりなんですよ」
「本当に学ぼうという気持ちが、あるんですかねぇ〜」

『親の心、子知らず』とも言いますか、上司の期待に部下がなかなか応えてく
れないことは少なくありません。

ただし、『部下育成』は上司にとって、もっとも重要な職責の一つ。部下が成
長しないことを、他人事のようにぼやいてばかりはいられません。

でも、本当にあなたの部下は育っていないのでしょうか?
ご自身の物差しだけで、彼らの成長スピードを決めつけてはいませんか?

「人を育てる。」というのは時間も、労力も、根気もいる仕事。もし、そんな
に簡単に人が育つとしたら、世の中の管理職は今の半分で済むはずです。
ひょっとしたら、皆さんの会社での存在感もそんなに高くないかもしれません。
「人は育てづらい」からこそ、人材育成のために皆さんのような管理職の存在
があるのだと、私は思います。

有名な山本五十六の言葉に

『やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば、人は動かじ』

というものがあります。人を育てるというのは、それこそ、粘って粘って、
待って待って。辛抱の連続であることは、今も昔もそう変わらないことだと
思います。

演歌歌手、水前寺清子さんの代表的な作品の一つ「三百六十五歩のマーチ」に
も「三歩進んで二歩下がる〜」とあります。
二歩下がったとしても、確実に一歩前進。大きな成長が見られなくても、部下
が一歩一歩、しっかりと前を向いて仕事に取り組んでいるならば、それは素晴
らしい状態なんだ、と考えてみてほしいと思います。イラつかずに、長い目で
見てあげることで、着実にあなたの部下は成長し続けられるのではないでしょ
うか。

一瞬下がったように見えても、実は上昇へと続いている「スパイラル」。
その視点でもう一度、目の前の部下の仕事ぶりを見てあげてください。意外に
も、頼もしい存在だと感じたりしませんか?


株式会社フェイス総合研究所 上席執行役員 四宮 敬仁