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コンサルタントコラム

2016年3月30日

◆ 視点が変われば世界が変わる ◆


早いもので4月が目前となりました。
皆様の会社におかれても、すでに新入社員の受け入れが始まっていらっしゃるのではないでしょうか。
採用に携わってきた方々や経営陣の方々の胸には、新入社員を迎えて様々な想いが込み上げていらっしゃることと拝察します。

私自身も、新入社員研修を実施するにあたり、彼らに伝えることを整理し、「何を残してあげるか」は毎年悩むところです。

そこで今回は、新入社員研修で、私が受講者である新入社員に必ず伝えていることを記してみたいと思います。

■入社から3年内で社会人の基礎ができあがる
学生から社会人になった彼ら・彼女たちは、多少なりともインターンシップや、アルバイトを通して仕事を経験しているものの、社会人としての仕事の進め方、基本的な考え方は、これから入社後3年くらいの間で形成されていくと言えます。
おおよそ3年も経てば、良くも悪くも会社のカラーに染まるといえます。
それはちょうど生まれたての赤ん坊が物事を吸収していく過程に似ているように感じます。
故に、研修では社会人としての「基礎」を徹底的に重視していくことを教えます。
「小さい頼まれごとでも手を抜いていないか?」
「期待を1%以上超えているか」
「報告・連絡・相談などをチームのために、まめにできるか」
それはちょうどスポーツでも基礎となる筋力や体力をつけるための時期と似ていて、決して面白くないかも知れませんが、大事な筋力を養う期間と考えます。
ここを鍛えず、成果を焦りキャリアを積むと、変な癖がついてしまい後で苦労することになります。

■今日をどう過ごすかで、入社3年後の成長度合いに差がつく
極端な話、新入社員研修の初日が終わると、その時点での成長度合いに差がつきます。
それは、その時点での個々人の能力的な差から生まれるというよりも、姿勢・意欲から生まれることによる成長度合いや変化の差です。
そして、何も気づかずに2日目も終わらせてしまうと、さらに差がついてしまいます。私の経験から見ると、スタート時に生まれたこの差は、この先なかなか埋めることが難しくなってしまいます。
将来どこかで意識が変化すれば、挽回が可能かも知れませんが、そこを切り替えるのは、なかなか簡単でないのが人間というものです。
入社研修時に生じた成長の差は、その時点ではほんの1mm程度の差であったとしても、時間の経過とともに徐々に差は広がり、後日フォロー研修が実施されるころには、その成長度合いは目に見えるほどの差になり、更に1年経つころには、取り返しのつかない差が生まれていた、ということもあります。
そのため、新入社員研修では皆に対して、これから毎日「目標」を持って過ごすように伝えています。
目標のあるなしで、一日の成長が大きく左右されるからです。

■「なぜ」を考える

新入社員研修では、教えることは多岐にわたりますが、それら全てには意味があります。
教わることを、学校の勉強のように全部暗記するのも有りですが、教わることに対して「なぜ必要なのか」「なぜ大事なのか」を考えながら、自分で理解していくことが重要なのです。
「なぜ身だしなみを整えることが大事か」
「なぜ報連相が大事か」
といった「なぜ」を考え、押さえながら学ぶ、それを続けていくことで「何をすればいいかの本質」を把握できる能力が身についていくからです。
今後生じる様々な仕事や問題に対処していくために、この能力を養っていくことは、重要であると私は考えます。
だから、私は新入社員研修において、必ず「目的(もしくは意味)を意識すること」の大切さと「これは何のためやっているのだろう」ということを見失わないことが大事だ、と伝えています。

スペースの都合もあり、以上エッセンスのみ記してまいりましたが、これらが皆様の新入社員研修の一助になれば幸いですし、新入社員の方々が、今後、心身ともに逞しく成長され、貴社の大きな戦力となられますことを心より願ってやみません。

株式会社フェイス総合研究所 上席執行役員 針生 英貴