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コンサルタントコラム

2016年8月17日

◆ インタビューで見えた「世界一」のフォロワーシップ ◆


残暑お見舞い申し上げます。
お盆が過ぎたとは言え、まだまだ全国的に猛暑が続いております。
熱中症対策など、入念にお気をつけいただき、読者各位におかれましても、どうぞ体調を崩されませんよう、お体ご自愛くださいませ。

「熱い!」と言えば、地球の真裏にあるブラジル・リオデジャネイロでは、連日オリンピック競技が行われており、日本でも大変なメダルラッシュということで、テレビやネット等のマスメディア各局でも毎日大いに取り上げられています。
私も寝不足と闘いつつ、「熱闘甲子園」と交互にテレビにクギヅケとなり、日本人選手の活躍やインタビューなどをライブで見ながら、自然に流れる「心の汗」を止められないでいます(笑)。

そんな中、見事に団体・個人の2つの金メダルを獲得した男子体操の内村航平選手へ海外メディアが行ったインタビューに対して、大きなバッシングが起こりました。

■内村2連覇 垣間見えた頂点を争った2人の友情 ベルニャエフ「無駄な質問だ」
(参照元:http://rio.headlines.yahoo.co.jp/rio/hl?a=20160811-00000037-dal-spo

内村選手は、男子体操・個人総合で6種目合計92.365点。
44年ぶり史上4人目の連覇を達成しました。
2位のウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手との差はわずか「0.099点」で、最後の鉄棒競技までは1位でリードしていたベルニャエフ選手にとっては、なんとも悔しい結果となりました。
(「世界大会」という観点で見れば、内村選手はなんと!驚愕の8連覇を達成しているそうです)
そして、メダリスト3名に対するインタビューの中で、ある海外のメディアから内村選手に対して、「あなたは審判に好かれているんじゃないですか?」という質問が飛んだのです。

当の内村選手はいつものように淡々と
「まったくそんなことは思っていない。みなさんに公平にジャッジしてもらっている」
と答えたのですが、この質問に対して怒りを顕にしたのが2位となったベルニャエフ選手。
「審判も個人のフィーリングは持っているだろうが、スコアに対してはフェアで神聖なもの。航平さんはキャリアの中でいつも高い得点をとっている。それは無駄な質問だ」
「航平さんを一生懸命に追っているが簡単じゃない。この伝説の人間と一緒に競い合えていることが嬉しい。世界で一番クールな人間だよ!」
と、手ばなしでの称賛。

3位の銅メダルとなったウィットロック選手(イギリス)までもが
「(内村選手は)たいへん素晴らしい。彼はみんなのお手本です。今日の最後の鉄棒は言葉がない。クレイジーとしかいえない」
と、内村選手に負けたメダリスト二人が声を揃えて内村選手をフォロー。
これには会見場の内村選手も、さすがに気恥ずかしそうにはにかんでいたそうです。

インタビューされた本人にとってのこの手の質問。なかなか答え辛いデリケートな質問だったに違いないのですが、周囲の関係者(特に惜敗したライバル選手)に代わりにこのように答えてもらえたことで、とても『助かった』でしょうし、なにより内村選手の面子が守られたことが大きいと思います。

そんな下世話な質問をしたインタビュワー。きっと赤面していたのではないでしょうか。

この3人のインタビューは多くのメディアにて取り上げられましたので、既知の読者も多くおられると思いますが、素晴らしいスポーツマン・シップであり、私も大きな感動を覚えました。

記者の意地悪とも取れる質問に対して、困っている金メダリストを咄嗟に助けたベルニャエフ選手とウィットロック選手。
弊社のオリジナル研修の一つ「イニシア研修」のフォロワーシップ(※)を見事に体現されたお二人は、私の目には「世界一のフォロワー」に映りました。

※フォロワーシップ:先頭で集団(チーム・組織)を引っ張る『リーダー』に対して、そのリーダーを全力で支え、チームの勝利に貢献するのが『フォロワー』。
 フェイスでは【部下心得】とも呼んでおり、主に上司=部下の関係で、部下が積 極的に上司やチームに貢献する姿勢を重要視するもの。

株式会社フェイス総合研究所 上席執行役員 四宮 敬仁