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コンサルタントコラム

2016年11月9日

◆ お釣りはいくら? ◆


「ちなみに鹿島くんに質問するけど、コンビニに300円持っていって、170円のカップラーメンを買ったら、お釣りはいくらになる?」

経営幹部研修のオブザーブに来られた斎藤社長(仮名)。
経理部の部長である鹿島さん(仮名)に、休憩時間の談笑中にちょっとしたクイズを出した。

「そりゃ、お釣りは130円ですよ!」
鹿島部長は即答した。

予想通りの答えにいたずらっ子のような笑顔を見せながら、斎藤社長が続ける。
「ブッブー。正解は30円。だってお前、170円の商品買うのに300円出すんか?普通、200円しか出さんやろ?」

しかし、その話を聞いていた周囲の幹部たちから
「お釣りは0円だと思います。なぜなら170円ちょうどで払うからです!(笑)」
「消費税がかかるから実質の商品代金が184円になるので、お釣りは16円かと思ってました(笑)」
「今時、コンビニで支払うとしたら、エディとかスイカ(交通系カード)でしょ?小銭を出す人なんて、いるんですか?(笑)」

など、様々な答えが飛び出した。

斎藤社長も「ホンマやなぁ〜(笑)」と、他の幹部たちの柔軟な答えに頬を緩める。

どうやらこのクイズ、あるSNSで話題になっているクイズらしい。
そして、斎藤社長がこのクイズを通して伝えたかったのは
『解は1つではない』
『解は物の見方によっていろいろある』

そして何より机上の空論を主張しがちで頭でっかち。
数学的アプローチ(デジタル思考)は得意であるが、情緒的アプローチ(アナログ思考)の苦手な鹿島部長に、視野を広げることの重要性について、優しく警鐘を鳴らしておられたのだ。

その答えを聞いた鹿島部長。
「なるほど、私は頭がすっかり固くなっていましたね。このままだと部下から『頑固オヤジ』と、噂されてしまいますね(笑)」
「斎藤社長、私の視野を広げてくださり、ありがとうございます。そしてみんなもいろんな物の見方があることに気づかせてくれて、本当にありがとう!」

気づくことがまず第一歩。
気づきがなければ、思考も変わらないし、行動も変わらない。
行動が変わらなければ結果も変わらないし、結果が変わらなければ研修をすることの意味もない。

斎藤社長の部下への愛情溢れるユニークなアプローチ。
たかがクイズ。
されどクイズ。

人に気づきを与えるために、それこそいろんな方法があることを、こちらも学ばせていただいた。

株式会社フェイス総合研究所 上席執行役員 四宮 敬仁